バンドマンの女という概念

バンドマンの嫁に進化しました。幸せです、残念ながら。

私の音楽遍歴のはなし

プロフィールじゃなんじゃかんじゃと書く前にこれ置いとくのが1番早いと思った。ので書く。

 

 

◆そもそもの音楽生活の始まり

保育園の頃からエレクトーンだのピアノだの習い始め、音楽自体は幼い頃から好きだった。小学校でもピアノ教室に通い続け、音楽会では目立ちたい一心でデフォルトの鍵盤ハーモニカやらリコーダーから逃れるべくその他の楽器に挙手応募。結果大太鼓やら小太鼓やらぽこぽこする事に。今思えばこの頃から私の打楽器生活はどうも始まっていた様子。

中高一貫校に進学、音楽も好きだったし、母の知り合いの娘さんが先輩にいるという理由もありで吹奏楽部に入部。その先輩が打楽器パートに所属しており、幼いながら仄かな義理を感じたりもした為同じく打楽器パートへの所属を決めたのである。

 

◆全ての始まりは母に連れられて

そんな吹奏楽部に入った私にぜひ見て欲しいと母はとあるライブに中学一年生の私を連れ出した。ていうか本当は自分一人で行く勇気がなかっただけらしい。そりゃそうだ、当時の東京スカパラダイスオーケストラは全員輩みたいな様相を呈していたものね。

しかし全ての始まりはこのライブだった。私は彼らに本当に格好いい音楽を教えてくれた。吹奏楽という緊張感のある音楽ももちろん好きだったけれど、彼等のライブに連れて行かれて以来、それ以上に邦楽バンド、邦楽ロック、という音楽にのめり込んでいく。私がバンド・ロックに近いドラムという楽器を打楽器パートで扱っていたのも大きいだろう。

私の音楽の源泉の音楽は間違いなく彼等なのであった。

 

◆高校を卒業するまで

思春期の頃に聞いていた音楽は一生聞く、と言われているが、この頃の私が今の私を養成したと言っても本当に過言ない。

今考えれば小学校中学年の鍵っ子の頃、一人で留守番している時にスペースシャワーチャンネルの存在を知ったのもこれまた大きなターニングポイントだった。それ以来高校卒業で地元を出るまでもっぱら民放を見なくなってしまった。だって私の地元、アナログ放送の頃は民放3チャンネルしかなかったんだもの。

中学に上がり、スカパラを知り、少ない小遣いをCDに使い、MDに音源を焼きまくっていた学生時代。私は一番好きな曲があった。

『カナリヤ鳴く空』、知る人ぞ知る名コラボである。スカパラの演奏も然ることながらなんせボーカルの声が格好いい。誰かの声に強く惹かれたのはこれまた初めてであった。

そんな折にお馴染みスペースシャワーチャンネルにてとあるPVに引っ掛かる。全体的に暗みを帯びたネオン色の部屋の中をカメラがぐるぐると回る。30代ぐらいの男達が登場。逆再生で歩き回る。どこかで聞き覚えのあるような声。

もしやと思い調べたらビンゴ!同じボーカルの人だ!これが私のチバユウスケとの出会い。仕組まれたかのようなタイミングで、The Birthdayが当時始動し始めたのだ。

これを気に私はすっかり彼の音楽に傾倒していく。遡る事ROSSO、そしてTHEE MICHAEL GUN ELEPHANT。 私にとって最高のアーティストだった。部活で虐められていた頃、冬の雨の日に誰もいない屋上手前の冷たい階段の踊り場で、一人でイヤホンを耳に突っ込みひたすらRollers Romanticsをリピートしながらお弁当をかっ込んでいた時の事を今でも思い出す。初めて1人で見に行ったThe Birthdayのライブで目立った制服。曲がりなりにも地元では名の通った進学校だったものだから、周りからの視線がそこそこ痛かった事も覚えている。

彼等のCDを買う為タワレコTSUTAYAに通ううちに、さらに好きなアーティストは増えていった。何聞いてたっけな、椎名林檎東京事変RADWIMPSELLEGARDENスピッツとか。そういえば中高で1番仲の良かった友人はスガシカオRAG FAIRが好きだったな。一時期2次元オタクも兼業していたので、ガゼットやらアンティック-珈琲店-やらALI PROJECTも一瞬通ったりしておりました。

 

◆田舎娘、地元を飛び出す

紆余曲折ありながら立派な陰キャ娘に育った私は、自分を知る人が誰もいない土地に行きたかったのでありました。

学園祭ライブの実行委員に立候補した時の周りの目の痛かったこと!お前そんなキャラだったっけ?ってね、言いたい事は百も承知。

軽音部のなかった我が校でバンドに関わる為にはこの方法しかなかったのですが、私は好きな音楽すら満足に愛せんのか、と。

人の目を気にしないで生きるには、私はこの街で人の目に晒されすぎたのです。今思えば小さな社会でしたが。

大学受験を気に一念発起、県外に飛び出し、ずっと夢見ていたバンド活動への転身を図り、見事に成功したのでありました。

 

◆憧れのバンド活動はいつしか生業へ

憧れのバンドサークルに所属し、初めて自分の好きな音楽を共有出来る友人に会い、ここはなんて素晴らしい場所なのだ!と感動する田舎娘。いろんな音楽を知って、どんどんバンド生活が楽しくなっていった。

サークルに入り浸るあまりその他の大学生活はだいぶおざなりに。真面目な教育学部のゼミでは昔と同じくまたもや浮く存在となりました。

それでも良かった、気にならなかった。自分の居場所を今度こそ見つけたから。

MO'SOME TONEBENDER、勝手にしやがれモーモールルギャバンゆらゆら帝国嘘つきバービーTHE BACK HORNthe pillowsBIGMAMA凛として時雨サカナクションbase ball bearフジファブリックくるりPOLYSICSNICO Touches the Walls、9mm Parabellum Bullet相対性理論チャットモンチーASIAN KUNG-FU GENERATIONエレファントカシマシ椿屋四重奏音速ラインsyrup16gOGRE YOU ASSHOLESupercarNUMBER GIRL、Blanky Jet Sity、倉橋ヨエコCocco、大学生活で知った沢山の音楽。そしてeastern youthbloodthirsty butchers。彼等を教えてくれたのが今のバンドメンバー。

2人とは大学4年の頃にコピーバンドからオリジナルバンドを組んで、苦境を越えながら今日に至る。気づけばもう6年もやってるのかー。

就職する事も、県外に引っ越す事も、バンドを辞める理由にはならなかった。どこかで関係に綻びが起きるか、誰かが死ぬか。きっとそれまでバンドは辞めないと思う。

フラワーカンパニーズの『ハイエース』が私たちの生活そのままだ。最近じゃ続ける事だけが目標になってる、簡単にできるんなら目標にしない。

 

 

◆最近好きな音楽たち

lostage、bacho、Age Factory、クリープハイプ、米津玄師、MOROHA、シャムキャッツ、ドミコ、King Gnuとかとか。

その時々でまた増えていくのでしょう、書けてないやつも全然あるしね。